曲げ木家具の伝統 〜積み重ねた伝統が、“本物”の証〜

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曲木家具の歴史 〜曲げ木の物語〜

トーネット “モダンスタイルの原点”

かつて椅子は、権力の象徴として、装飾性が重視されていました。
17〜18世紀を代表するクイーンアンスタイル(※)やチッペンデールスタイル(※)のように、背や脚部に華麗な装飾が施された椅子が主流だったのです。

ミヒャエル・トーネット

ミヒャエル・トーネット
(1796年〜1871年)

そして18世紀後半、イギリスから西ヨーロッパ各国へ広がった産業革命により工業が発展していく中で、ドイツ出身のミヒャエル・トーネットが発明した曲木家具が、多くの支持を集めるようになります。

家具職人としての修行を重ねたトーネットは、生活に密着した機能性や丈夫さを追求し、薄い板をにかわで煮て、張り合わせて曲げるという曲木技術を生み出しました。
そしてその後、試行錯誤を重ねた末、木材を蒸煮し鉄製の型にはめ込むという現在の曲木技術が誕生するのです。

チェア 「#14」

チェア「#14」

これまでの椅子とは一線を画す、軽く丈夫で、シンプルな美しさをもち、さらに買い求めやすい価格であった曲木椅子は、世界中に広まり、多くの支持を得ることになります。
特に1859年に作られた#14は、歴史に残る不朽の名作となり、現在までに2億脚以上が生産されたといわれています。

時代の流れと共に、トーネット曲木椅子は、それまでの家具には無い、生活に密着した機能性や実用性、そして新しい美しさをもち、現在に連なるモダンスタイルの、1つの原点となったのです。

※クイーンアンスタイル・チッペンデールスタイル
共に18世紀に英国で生まれたスタイル。猫脚やリボン上の彫刻を施した背もたれなど、優雅な装飾が特徴的なスタイルで、今なお多くの支持を集めています。

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